福岡よしもと芸人からの伝言

【人こそ宝】
山本華世さんが必ずサインの横に書く言葉ですが
僕もこの世界に入り いろんな方に影響を受けました。
その中のひとりに
増山さんという方がいます。
大阪でナイトスクープを始め数々の
番組を手掛けてられる放送作家の先生です。
今から約15年前 僕らがやっていた
福岡の番組に構成として来てもらったのが最初です。
それまでは芸人とディレクターとで企画
構成をしていました。
言葉はカッコ良いですが
かなり偏った
自己満足な番組だったはずです。

増山さんが加入すると番組の
反省会ではいつも的確な指摘で
痛いトコロどころか そこはもう秘孔です!
といいたくなるほどのトコを突かれてました。
とはいっても芸人不毛の地福岡で育った僕たちに
いつも優しく接してくれて
常に上からくる関西人のイメージを
変えてくれる方でもありました。

そんな増山さんとはよく飲みに行きました。
あまりお酒が強くない増山さんは僕らの
話をニコニコしながら聞いていて たまにボソっと
それオモロイなぁ〜と言うと
その話の胴体に手足を付けて
あっと言う間に番組の企画になりました。
今思えば華丸大吉の漫才も
僕が酔っぱらって言ったコトを何故か
大吉さんが覚えていてそこから尾ひれを
付けてネタを作るという同じ手法でやっております。

ある時 僕とケン坊は漫画は好きだけど
本はほとんど読まないという話になり
増山さんが 本ワールドカップをしようと言い出しました。
増山さんお勧めの短編小説を16冊用意してくれて
トーナメント方式でどれが面白かったかを決める企画
結局ベスト4くらいで力尽きましたが
あれから少しずつ読書の楽しみを知りました。
代わりに漫画をほとんど読んだコトがない増山さんに
漫画ワールドカップを開催
僕とケン坊が選んだ漫画16冊の第一巻だけを
読んで面白かった方が二巻に進むトーナメント
決勝はカイジVSオールドボーイ
オールドボーイが優勝しました。

いつも僕らに温かく接してくれる増山さんに
一度だけ怒られたコトがありました。
それは第一回M-1グランプリ決勝の感想を聞かれ
準決勝で負けた僕が放送を見てなかったコトをです。
現実に目を背けず 今何が一番ウケているかを
受け入れないと芸人として絶対成長しない!
と珍しく声を荒げて怒られました。
ね?痛いところ突くでしょ

それからもずっと福岡の番組の面倒をみてもらい
今も
【華丸大吉の何しょうと?】を構成してもらってます。
ムムムッ!?
そうです、ご健在です。
書いていてまるで亡くなった方への
メッセージみたいになりましたが違いますばい。
とても元気です。

実はそんな増山さんが
小説を書かれたんです!
タイトルは
【勇者たちへの伝言 いつか来た道】です。
百田尚樹氏に続く 探偵ナイトスクープ
出身の作家 増山実著
僕らにたくさん伝言をくれた先生の処女作
ぜひ書店で手にしてみて下さい!
よかろうもん。