博多大吉

僕がFM広島でやっていた番組には、ほぼ毎週のようにアーティストがゲストとして遊びに来てくれました。ほとんどの方がデビュー目前or直後の、いわゆる新人の皆さんでしたが、どの方も本当に良い人ばかりで、また、音楽に疎い僕には全員が売れるのでは?とも思えました。その中でも、番組が続いた一年間を通して「この人たちは次元が違う!」と感じたアーティストが3組いたのです。今となっては後出しジャンケンみたいに思われるかもしれませんが、一組は前述した(→2/26)森山直太朗さん。そして二組目は、何より英語の発音の素晴らしさに痺れ上がったラブ・サイケデリコ。そして三組目が、大阪からやって来てスタジオミニライブを披露してくれた二人組でした。名前の由来を聞いて「大阪なら吉本芸人に例えられるでしょう?」と話を振ると、笑顔で「はい、よく阪神・巨人みたいだと言われます」と返されたので「そこはFUJIWARAにした方がいいですよ」と言うと「すいません、実はそこまでお笑いに詳しくないんで意味がわからないんですけど、それってウケますか?」と尋ねられたので「吉本芸人が相手なら100%通じます!」と僕は太鼓判を押しました。すると「わかりました!じゃあ今後のキャンペーンで吉本の芸人さんと絡む時は使わせてもらいます!」と言ってくれ、実際に数カ月後のHEY!HEY!HEY!初登場時にも使っていたのです。その場面を見て、全国ネットへの超間接フリーキック成功!と、ひとり悦に入ったものでしたが、その三組目というのが、今や押しも押されぬトップアーティストとなったコブクロです。そんなわけで、今でもコブクロのyellを聞くと、毎週金曜日に一人で通ったFM広島のサテライトスタジオを思い出してしまうのでした。ちなみにその場所は今、奇遇にも吉本の劇場になっていて、僕らもたまには出演しています。広島吉本の若手も頑張っているみたいなので、お近くの方は是非一度広島のよしもと紙屋町劇場へお越し下さい。

FM広島の話〜完〜

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