今日のルミネの4じ6じ、客席の前の方にお子さん連れの家族が座っておりました。子供はおそらく未就学児でしょう。そんな年令で劇場という異空間に連れてこられたら、黙って見てろという方が酷な話です。テンションが上がってしまって、その子はネタ中でもお構いなしにキャッキャッと騒いでおりました。そんな時、演者の対応は2通りに別れます。徹底的に無視するか、突っ込んで笑いを取りにいくか、です。で、今日の僕は後者を選びました。「これ以上騒ぐとひっぱたくよ〜」「ボクは悪くないからね。ボクを連れてきた親が悪いんだよ」という、吉本に伝わる著作権フリーの客いじりをしたところ、こちらの予想以上に客席が大爆笑。これは余程お客さんもそう思ってたんだろうなぁと感じると共に、長年の経験から「これだけ反応されたら当の本人もおとなしくなるだろう」という確信は持てました。さぁ、ネタに戻ろうか。僕らも客席も仕切り直せたそんな矢先、その親子に人影が忍び寄りました。よく見ると劇場のスタッフです。数度のやりとりの後、なんとその子は一度劇場の外に出されることになったのです。子供を抱いて退席するお父さん(もしくはおじいちゃん)。いやいやいやいや……その背中を眺めながら、僕は申し訳ない気持ちと納得いかない思いでいっぱいでした。あの家族がこのブログを見ているとは思えませんが、そんな訳でこれだけは書いておきます。

「ああ言いましたけど、本当は皆さんは悪くないですよ!悪いのは未就学児にチケットを売った、もしくは入場を許可した吉本と、もうちょい上手くできたハズの僕です!本当にごめんなさい!これに懲りず、また来てくださいね!」
博多華丸・大吉 --- 博多大吉